介護予防のためにトライしたい介護予防体操
男女ともに年々寿命が延びている日本ですが、それに伴って認知症などで介護が必要になる方も増えています。
平均寿命が延びるのに対して健康寿命が延び悩んでいる日本では、介護予防が重要な課題になっています。
今回は介護予防とは何か、介護予防体操はどんなものかをまとめました。
簡単にチャレンジできる体操も紹介しているので、ぜひ実践してみてくださいね。
目次
介護予防とは?
介護予防は、高齢者が介護が必要な状態なることをできる限り遅らせたり、防いだりすること。
つまり介護が必要になる状態を予防することを意味します。
また、すでに介護が必要な状態の場合は、悪化しないように維持したり、改善するようにすることも含まれます。
いずれにしても、高齢者が可能な限り自立した生活を送れるよう、自分でできることを増やすことが目的となっています。
介護予防体操とは?
介護予防の取り組みの中でも、健康維持のための介護予防体操が注目を集めています。
高齢になると筋力や体力が落ち、脳の機能も低下していきます。
身体機能が衰え、介護が必要になる高齢者も少なくありません。
しかしその一方で、いつまでも元気で長生きをしている高齢者もたくさんいます。
そのような高齢者を目指し、元気に過ごすために注目されているのが介護予防体操です。
介護予防体操にはさまざまな種類があり、誰でも安全に楽しみながら体操できるようになっています。
タオルを使った介護予防体操
身体の柔軟性を高める効果を期待できるのがタオルを使った介護予防体操です。
テコの原理を活用して行う運動なので、身体の硬い方でも取り組みやすいのが魅力です。
また筋力が弱った高齢者でも簡単にストレッチ運動ができます。
高齢になると運動量が少なくなり、血行が悪くなり筋肉も凝り固まりやすくなります。
タオル体操で伸ばしたい筋肉をストレッチして柔軟性を高めることで筋肉の萎縮を防ぎ、猫背や肩こりなどの予防も期待できます。
【肩周辺の肩こりや血流改善につながるタオル体操】
椅子に座った状態で、両足でタオルを踏み両端をつかみます。
その状態で息を吐きながらタオルを持ち上げながら肩をすくめます。
そしてゆっくりと戻します。これを1回5秒くらいで行い、可能であれば1日10回ほど行います。
肩周辺の肩こりや血流改善などの改善につながります。
セラバンド体操
セラバンド体操はゴム製のトレーニング道具を用いた体操です。
適度なゴムの負荷により、高齢者でも安全かつ効果的に筋力トレーニングができます。
脚を鍛える運動をする場合は、立ったまま両足でセラバンドを踏みます。
そして両端をもったまま引っ張り上げます。
もし立ってできない場合は寝転がったまま行っても大丈夫です。
脚の開きの幅や上げる角度は苦しくない程度に調整しながら行ってみましょう。
腰痛対策としてセラバンド体操を行う場合は、床に座り体育すわりに近い状態で足の裏にセラバンドをかけます。
そして背中を丸めながら息を吐きながら足を伸ばしていきます。
頭を使った介護予防体操
介護体操は身体機能ばかりではありません。
認知症対策や脳を活性化するための介護体操もあります。
ここでは、簡単にできる手を使った介護予防体操を紹介します。
【後出しじゃんけん】
これは相手が出した手に対して、わざと後出しして勝つという方法です。
相手が手を出した直後に、勝つ手を出せるかがポイントです。
アレンジとして、あいこや負けるなどルールにしたり、両手で行ったりしてもよいでしょう。
【指体操】
手をパーにした状態から親指・人差し指・中指・薬指・小指の順番で数をかぞえながら指を曲げていきます。
グーの状態になったら、次は6から数えて親指から順番に戻していくという指体操です。
一つの指で順番に行う事、そして数をかぞえながら行うのがポイントです。
今回は数ある介護予防体操の中から、一部を紹介しました。
介護予防体操は楽しみながら取り組めるのがポイントです。
家族や仲間と笑いながら、気軽にチャレンジしてみましょう。