階段昇降機の種類
「階段昇降機」には種類があり、使い方や設置する場所によってその種類が変わってきます。
どのような種類があるのでしょうか。
この記事では階段昇降機の種類について解説します。
目次
階段昇降機の種類
階段昇降機の種類は大きく2種類あります。
「いす式階段昇降機」と「車いす用階段昇降機」です。
いす式階段昇降機機
いす式階段昇降機「いす式階段昇降機」は、1本または2本のレールを階段の片側に設置して、そこをモーターが付いたいすが昇降します。
主に、立ったり座ったりすることはできるが、階段の上り下りが難しい方に向いた福祉機器です。
基本的には上へ行くか下へ行くかの簡単な操作のみで利用することができます。
日本国内で販売するには国の認定が必要なので、細部にわたるセンサーなどで挟まれたりしないような安全装置が付いているので安心して利用することができます。
また、雨にも対応できる屋外用もあり、外階段などにも設置できるいす式階段昇降機もあります。
基本的にバッテリーが搭載されており、待機中に充電し、利用時にそのバッテリーで駆動します。
利用頻度にもよりますが、1か月の電気代は数百円程度の物が多いです。
製造は、日本国内で製造されている物と、福祉が進んだヨーロッパで製造される物がほとんどを占めています。
日本国内の物は、丈夫さなどに信頼性はあるものの、階段昇降機の普及が少なく予算の関係からデザインまでにはお金をかけることが難しいようで、武骨な感じの物が多くなっています。
ヨーロッパで製造された物は、デザイン性に優れてたおしゃれな物が多いです。日本製よりも輸入費用などかかってしまいますが、生産量の多さでその点はかなり解消できるようです。
車いす用階段昇降機
車いす用階段昇降機「車いす用階段昇降機」は、ほとんどの物は2本程度のレールを階段の片側に設置し、車いすが乗れる板状の物が昇降します。
車いすが稼働中に落ちないよう昇降時にはフチが上がる物や、手すりが下りてくる物があります。
こちらも同じように国の認定が必要なので、しっかりとした安全装置が随所にあり、安心して利用することができます。
最近では駅の階段に設置されていることが多くなってきましたが、車いすごと乗るため、いす式よりもレールが頑丈で本体も大きくなります。
そのため、設置場所もある程度の広さが必要で、通常の一戸建ての階段に設置できる階段昇降機の種類は少ないのが現状です。