車椅子の種類と選び方はここを押さえればOK!選ぶ基準を教えます
「車椅子を使うことになったけれど、いろいろな種類がありすぎて、どう選んだらいいかわからない」と困っていませんか。
車椅子の種類は多いですし、機能も豊富です。
ですが、多機能の車椅子を使えば、すべてがうまくいくとは限りません。
自分でその車椅子を使うのか、それとも介助者がいるのかなど、使う人を取り巻く環境も考慮して選ぶ必要があります。
今回は、車椅子の種類や選び方、その基準についてお話ししていきましょう。
初めて車椅子を使う場合にも参考にしていただけたら幸いです。
目次
車椅子にはどんな種類がある?
車椅子といっても、様々な種類があります。
例えば、標準型や機能・モジュール型、体が動かない人のためのリクライニング型、電動型などです。
また、使う人によっても種類分けをすることができます。
自分で動かして移動する自走型(自操と呼ぶこともあります)、介助者が操作する介助型といったところでしょう。
さらに、使う場所によっても、室内用や外出用など種類がわかれます。
車椅子を取り扱っている会社に問い合わせると、様々な種類があることがわかるので、パンフレットなどを取り寄せて下調べしてみましょう。
車椅子の機能について
車椅子には、様々な機能も備わっています。
ここでは備えられている機能をいくつか紹介しましょう。
スイングアウト
スイングアウトは、フット・レッグサポートの部分が開閉できる機能です。
着脱できるタイプもあって、車椅子への乗り降りの際に、足を乗せる部分が大きく開くので、足を動かしやすくなります。
移乗の介助をする際にも、足を車椅子にぶつけてしまうことがないので、安全に介助できる機能ともいえるでしょう。
麻痺があって、片足や片腕で車椅子を操作する場合にも適しています。
エレベーティング
エレベーティングは、足を乗せているフット・レッグサポートの部分が上下する機能です。
「足をうまく曲げることができない人」「足が変形している人」に適しています。
また、足がむくみやすい人も、この機能を使って足を高くすることが可能です。
リクライニング・ティルト
背もたれの角度が調整できるものをリクライニング、座面ごと傾けることができるものをティルトといいます。
リクライニングだけ、ティルトだけと単体の機能ではなく、どちらも備わっているものが主流です。
はねあげ式アームサポート
アームサポートとはひじ掛けのことですが、これを上にあげて乗り降りしやすくする機能です。
ひじ掛けについては、高さが調整できるタイプや、ひじ掛け自体を外すことができるものがあります。
そのほかには、折り畳み機能や背もたれ部分がたためる機能もあり、持ち運びや収納に便利です。
車椅子の選び方の基準
車椅子を選ぶ際には、機能を考えることも大切なのですが、まず「誰がどのように使うのか」ということを基準にしましょう。
本人が自走するのか、誰かが介助をするのかということだけでも選ぶ車椅子は変わってきますし、使う人の体格によっても違いが出てきます。
そして、車椅子を使う場所や使用時間によっても、車椅子の種類を選択しなければなりません。
長時間使うのであれば、座面にクッションを使い快適に座っている環境を整えましょう。
特に、座面については、広さや幅、高さも選ぶ際には重要です。
先ほどお話ししたクッションを使う場合には、その高さも併せて考える必要があります。
また、使われている素材や費用面の考慮も必要になります。
素材でいえば、フレームがアルミ製のものが一般的ですし、軽いので操作がしやすいというメリットもあります。
標準型と呼ばれる、ホームセンターなどで目にするがっしりした車椅子は、費用も安く手に入りやすいという点では大きなメリットです。
ただし「体に合わせられない」「重量があるので操作に慣れるまでに時間がかかる」といったデメリットもあります。
車椅子のタイヤについても考えましょう。
基本的にはエアタイヤですが、最近では、ノーパンクタイヤもあります。
安全性を重視する場合には、タイヤに関しても考慮すべきです。
このように様々な条件によって車椅子を選ぶ基準も変わります。
実際に、その車椅子に座り動かしてみることが、車椅子を選ぶ決め手にもなるでしょう。
初めて車椅子を使う人に
初めて車椅子を使う人の場合、いきなり多機能のタイプをすすめられても難しいかもしれません。
できれば、初めて車椅子を使う場合は、レンタルをして試しに使うことをおすすめします。
どんなに機能充実していても、実際に使う人がうまく使いこなせなければ無意味です。
購入してから「合わない」と思っても、交換することができない可能性もあります。
車椅子をうまく選べない場合は、専門家に意見を求めるのも一つの方法です。
まとめ
車椅子は大切な移動手段ですし、長時間使用する場合もありますから、よく吟味して選びたいものです。
また、車椅子を使用していると、家の出入りや家の中の移動が大変な場合もあります。
そんなときには階段昇降機と併用すると、より行動範囲も広がりますし、安全に移動することができるでしょう。
当社では階段昇降機などを取り扱っていますので、お気軽にお問い合わせください。