階段昇降機って何?デメリットが心配な方に役立つ情報を解説
「二階建ての家で二階まで上がれない」「玄関の高い段差を自分の足では登れない」と感じたり、介護している方から聞いたりした経験はありませんか?
階段昇降機は高齢の方や車椅子の方が階段の上り下りをするためには欠かせないものです。
階段昇降機を設置するとどんなデメリットがあるのか心配でなかなか実行に踏み切れない方が多いでしょう。
この記事は階段昇降機について紹介し、デメリットを中心にメリットについても解説します。
階段昇降機の購入に至るまでのヒントになる情報も紹介いたしますので、基礎知識をつけたうえで購入を検討しましょう。
目次
階段昇降機とは|いすや車椅子に座り階段の昇降ができる
階段昇降機とは、筋力低下で脚の筋力が弱り階段の上り下りが難しい、または車椅子の生活をしている方が階段を上り下りするのをサポートする装置です。
自宅の階段の壁にレールを取り付けて、階段の壁に沿って椅子または車椅子がスライドして階段を上り下りします。
階段昇降機には大きく分けて「車椅子式」と「椅子式」の2種類です。
「車椅子式」は車椅子ごとのせて移動できるので屋外、電車の階段などでも幅広く使われています。
椅子式は階段昇降機に椅子が設置されていて、その椅子に人が1人座って階段を上り下りできるものです。
日本に多い手すりがまっすぐな直線階段と主に海外に多い曲線状の手すりの曲がり階段がありますが、それぞれに対応可能な階段昇降機が販売されています。
階段昇降機のデメリットは3つ
まずは階段昇降機のデメリットを紹介します。
階段昇降機のデメリットは「費用がかかる」と「家族の通行の妨げになる」の2点です。
デメリットをしっかり理解して後悔がないようにしましょう。
①費用がかかる
階段昇降機を設置するかどうか検討する際に最も悩ましいのが費用ではないでしょうか。
階段昇降機の費用相場は、直線階段で60万〜80万円、曲がり階段で150万〜200万円程度です。
高齢者の方が使う場合、実は介護保険の対象外となり全額自己負担になってしまいます。
さらに安心安全に使うために定期的なメンテナンスが必要になり、そこで費用がかかってきます。
また階段の長さや曲げ回数によっても値段が変わってくるので購入後も何かとお金がかかるところが大きなデメリットです。
ただし、お住まいの市区町村によっては階段昇降機のレンタルに補助金制度が適用される場合があります。
費用の面で階段昇降機の購入が難しい方は調べるとよいでしょう。
②家族の通行の妨げになる
階段昇降機を設置すると家の廊下が狭くなってしまいます。
このような点でほかの同居家族にも影響が出る可能性があるのです。
また階段昇降機を設置したスペースが狭いと、ご本人が昇降機用の椅子に座り変える時に家族が介助が必要な場合、狭くてきちんと座らせにくくバランスを崩して転倒につながる危険があります。
③設置のために階段を加工する場合もある
階段昇降機を設置する際に手すりを撤去したり、階段自体を加工したりする必要がある場合があります。
このような場合にはさらに費用がかかってしまいますし、加工のための工事で同居家族の負担も増えてしまうでしょう。
階段昇降機のメリットも3つある
デメリットについて説明してきましたが、もちろん階段昇降機にはメリットもあります。
階段昇降機のメリットは「家の中の階段を改造しなくても取り付けられる」「家族の介助負担を減らせる」「種類を選べる」の3つです。
階段昇降機のメリットを解説します。
①家の中を改造しなくても取り付けられる
手すりを外さなければならないケースもありますが、基本的には取り付ける周辺の家具を改造する必要はありません。
大規模な工事をせずに階段昇降機本体を階段に取り付けるだけで利用できるのは大きなメリットです。
②家族の介助負担を減らせる
家族がご本人を上の階まで抱えて腰を痛めたり、転倒させてしまったりするリスクを防げます。
階段昇降機の操作は簡単で肘掛けにあるボタンを押し続けている間だけ動く方式です。
危険な場合は自動で停止します。
ご家族が介助者になっても楽に使用しやすいのもメリットでしょう。
③種類を選べる
階段昇降機にはさまざまな種類があり、希望に合わせて選べるのもメリットです。
椅子式か車椅子式か、直線階段や曲がり階段にも対応できる機種が販売されています。
さらに移動速度も選べたり、デザインも自宅に設置してもオシャレにみえるようなものも出ていたりしますので、検討の幅が広がってきているといえるでしょう。
また、階段昇降機の種類として可搬式か設置式か選べます。
可搬式の階段昇降機は階段に設置しませんので複数の階段で使えますが、一人では使えず操作する方に一定の条件が設けられています。
一人で使用したい場合には設置式を選ぶ必要があるでしょう。
階段昇降機の購入を検討するときの注意点
生活スタイルによって適した階段昇降機のタイプは異なります。
階段昇降機を購入するかどうか検討する場合には、これまでご紹介してきたデメリットとメリットを踏まえると同時に設置場所にコンセントがあるか、設置にかかる期間も考慮する必要があるでしょう。
設置条件として階段に充分な幅があるか
基本的には階段昇降機の幅は70cm以上です。
直線階段では70cm以上、曲がり階段では75cm以上の幅が必要となります。
日本家屋の場合はほとんどの場合、余裕のある幅の階段であるケースが多いので過度な心配はいりません。
しかし、築年数の長い家屋の場合は注意が必要です。
購入前には必ずご自宅の階段の幅をチェックしましょう。
設置場所にコンセントがあるか
階段昇降機を設置する近くにコンセントがあるかどうか確認しましょう。
階段昇降機は本体に入っているバッテリーからの電力供給で動く仕組みになっています。100Vの電源をとる自宅にある普通のコンセントで問題ありません。
万が一、階段昇降機の近くにコンセントがない場合は新たに100Vのコンセントを設置する必要があります。
設置にかかる期間
階段昇降機の納品には、直線階段で1〜2週間、曲線タイプだと4〜6週間ほど時間がかかります。
設置自体は半日〜1日ほどでできますが、設置以外の工事が必要な場合やパーツなどの追加部品が発生した場合には1ヶ月以上かかるケースもあります。
まとめ
本記事では階段昇降機のデメリットとメリットについて説明しました。
生活スタイルによって階段昇降機の設置の仕方、選び方もさまざまです。
希望にあったもの、利用する方や介護をするご家族が使いやすいものを提供できる相談員や専門業者の方もいますので相談してみるとよいでしょう。
デメリットとメリットをしっかり理解して階段昇降機の導入を検討しましょう。
