介護と介助の違いとは?定義や内容をもとにそれぞれの特徴を解説
「介護と介助の違いがわからない」
このような考えを持っていませんか?
漢字が似ている二つの言葉であり、聞いた経験はあるものの細かい違いがわからない方は多いでしょう。
本記事では、介護と介助の違いを解説していきます。
また、それぞれの具体的な仕事内容についても紹介します。
介護と介助の違いを知りたい方や、将来のキャリアを考えている方はぜひ最後までご覧ください。
目次
介護と介助の違いとは?定義からそれぞれの意味を解説
介護とは、日常生活を送るのが困難な方に対して行うサポート全般を指し、生活の自立を主な目的としています。
一方で介助は、日頃の生活を手助けする行為を指します。
あまり違いがわからないかもしれませんが、介護の手段としての位置づけで介助があるのです。
そのため、介護をする方は介助をする機会も多くあるでしょう。
介護で行う3つの仕事!介助との違い
介護で行う仕事は、主に以下の3つにわけられます。
● 身体の介護
● 生活の援助
● レクリエーション
それぞれの内容を解説していきます。
1.身体の介護
身体の介護とは、介護の利用者の身体に直接触れるサポートです。
以下のような日常生活で欠かせない行動を、1人で行えない場合のサポートをします。
● 食事
● 排泄
● 着替え
しかし、介護の目的は利用者が自立するサポートであり、すべてを手伝うべきではありません。
利用者の力を衰えさせないためにも、簡単な内容は自分自身で行わせるのも重要です。
2.生活の援助
生活の援助とは、身体に触れずに行うサポートを指します。
具体的には、炊事洗濯などです。
利用者は自分で料理や選択をできない場合が多いので、代わりに行う必要がります。
なお介護は利用者本人を支えるものであり、家族にはサービスが提供されてない点に注意しておきましょう。
3.レクリエーション
レクリエーションの目的は、運動不足になってしまう利用者ができる範囲での運動を企画・運営するものです。
利用者の状態をしっかり理解して取り組まないと、怪我をする危険もあるので注意しましょう。
また、企画を通じて信頼関係を築くきっかけにもなるので、積極的にコミュニケーションを取っていくのが望ましいです。
介助で行う6つの仕事!介護との違い
介助で行う仕事は、主に以下の6つです。
● 移動する際の補助
● 食事を摂る際の補助
● 着替えの補助
● 入浴時の補助
● 排泄時の補助
● 歩く際の補助
それぞれの内容を詳しく解説していきます。
1.移動する際の補助
移動する際の補助は、利用者を車椅子からベッド、またはベッドから車椅子に移動させる行為を指します。
移動する際の注意点としては、しっかりとしたサポートをして転倒を防ぐ点です。
転倒してしまうと、高齢者の場合骨折をしてしまう危険性も高いので要注意です。
また、移動する前に車椅子のブレーキがかかっているかの確認も怠らないようにしましょう。
2.食事を摂る際の補助
食事を摂る際の補助は、1人でご飯を食べるのが難しい利用者のために、口まで食べ物を運んだりサポートをしたりします。
食べ物を運ぶ際は、利用者が食べられる適切な量なのか意識するようにしましょう。
1度に大量のものを呑み込もうとして、喉を詰まらせてしまう場合もあるので、注意が必要です。
3.着替えの補助
着替えの補助は、利用者が1人で衣類の着脱が難しい場合に行うサポートを指します。
室温と着脱しやすい服を選択する点を意識しましょう。
着替えの際に室温が極端に低いと利用者の負担になってしまいます。
さらに着脱の難しい服では、介助者にも負荷がかかるのでできるだけ脱ぎ着しやすいものを選択しましょう。
4.入浴時の補助
入浴時の補助は、お風呂に入った際に体を洗ったり転倒を防いだりするサポートを指します。
入浴する際に利用者は体力を使うので、体調管理は欠かせません。
さらに、浴室は滑りやすく転倒の恐れがあるので、しっかりと支える必要があります。
5.排泄時の補助
排泄時の補助は立ったり座ったりする際のサポートを指します。
補助が必要とはいえ、利用者のプライバシーもしっかりと考えて、用を足す際には1人にするといった配慮も必要です。
直接見ていなくても、ドア越しに声をかけるような工夫をしましょう。
6.歩く際の補助
歩く際の補助は、1人で歩くと転倒の危険がある利用者を支えるサポートを指します。
足腰が弱っている方が多いため、利用者1人で歩くのは危険です。
転倒を防ぐために、常に気を配る必要があります。
杖を使用する方であれば、空いている手で支えるようにしましょう。
介護と介助のどちらが大変?仕事内容から実態を解説
結論からいうと、介護のほうが大変といえます。
なぜなら、身体の介護以外にも生活面や精神面の支援も行わなければいけない場面がある分、業務が多いためです。
また介護職は夜勤が必ず必要になるため身体的にきつい部分も多くあります。
嘔吐物などの処理も行わなければいけないので、精神的にきついと感じてしまうケースが多い傾向にあります。
大変な仕事は多いですが、利用者に感謝を伝えられると嬉しさが込み上げるはずです。
介護・介助どちらにしても大変ではありますが、やりがいを感じられる仕事といえるでしょう。
まとめ
介護と介助は名称が似ていますが、違いがあります。
介護は身体・生活の補助全般を示す内容であり、介助は日常生活をサポートするものです。
どちらの仕事も利用者には欠かせないので、負担は多いもののやりがいをもって仕事に取り組んでいる方が多いです。
本記事が介護・介助の違いがわかるきっかけに、また従事者への感謝が生まれるきっかけになれば幸いです。
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